ドゥカーレ宮殿へ行きました
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ヴェネツィア共和国の総督邸兼政庁であった建造物。ドージェ(総督)の公邸であった。住宅、行政府、立法府、司法府、刑務所という複合機能をもった建物とされていた。教会と一体となった国家権力を誇示するため、中庭の北側面は大聖堂の外壁と接するようになっている。
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上記WIkipediaより引用。
確かにこの宮殿は王様が住んでいたと言うよりは執務のために建設された感が色濃く残っている建物でした。
宮殿としては、12世紀まで(8世紀に創建)使われていた痕跡が残っているそうです。
この宮殿に詳しい解説を書いてくださっているサイトがあります。
このサイトによればベネチアは王制ではなく共和制を選び、この宮殿もそもそもは城塞の役割が強かったそうです。
入ってすぐ回廊があるのですが、ちょっとイスラムちっくで、なおかつギリシアを思わせるようであったり、やはりローマの影響を受けているのかと思ったりするような感じでした。
階段の装飾も美しいです。
天井の絵画が見応えあります。
地下には牢獄があります。
鉄格子が今も当時のまま、しっかりと空間を遮っていて、ちょっと侘しいというか寂しいものを感じました。どんな罪をなした罪人だったのだろうか、、、
落書きも残されています。
鉄格子沿いに外が見えます。ためいき橋も見えます。
いろんな人が行き交った歴史をちょっとだけ感じました。
今までベネチアについてあまり知らなかったのですが、ここにもこうして、
人々が生活をし、歴史を作ってきたのだと今更ながら思いを新たにしました。
ベネチアのアックア・アルタ
ベネチアに行って初めて知ったのですが、
ベネチアは年に数回、浸水するそうで、それをアックア・アルタと言うそうです。
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この現象は主には秋から春にかけての時期に見られ、潟から外海への水の流出を防いでいる風が普段よりも強く吹くことで、潟の水量が増し、そこに満潮が重なることで発生する。この特殊な風は、アドリア海の北沿いを吹くシロッコやボーラなどの季節風が、ヴェネツィアの潟の独特な地形の影響を受けることで起こる。
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11月12日にベネチアで180センチの高潮というニュースが日本でも流れたそうですが、
私たちがベネチアを訪れた11月の3日も、実はこのアックア・アルタだったのです。
潮位は100センチくらいだったすですが、実際、サン・マルコ広場は水浸しで高床が渡されていました。
街のいたるところが冠水していて歩くのは大変でしたが、
子どもたちは大喜びで水の中をバシャバシャと遊んでいました。
大人の人もなが靴を履いたりとしっかり防水対策して街を散策します。
雨のベネチア
雨のベネチアです。
10月から11月は日本でいうところの梅雨とかで、雨が多いそうです。
道理で飛行機代は安いはずだ、、、と納得している私です。
私たちがベネチアに行った11月の2日から4日もほとんど雨でした。
時々は曇り。
帰る日にピカピカというなんともなんともの感じでした。
が、
雨のベネチアというのも、それはそれで風情がありました。
路地裏が多いこの街は、表通りの喧騒とは別に侘しくて物悲しいのですが、
それが雨によく似合うのです!
また雨にけぶりながら見える対岸の風景が、ファンタジックです。
まるでおとぎの国ようだったり、あるいは蜃気楼か、と思ったりします。
港の船着き場も切ない。
ためいき橋は雨に濡れて、ますますそのため息を深くしているようです。
雨が降っても、それはそれで、そのままのベネチアを感じました
ベネチアの図書館と考古学博物館
国立マルチャーノ図書館は、コッレール博物館と同じ建物(?)にあるので、いつの間にか入っていて、いつの間にか出ている感じがします。
実のところ、どれが図書館の展示か、今思い出しても残念ながら定かではありません。残念。
さて、ここはイタリアの中でも古く歴史がある図書館だそうです。
1537年サンソヴィーノによる設計で建築が開始されたが、サンソヴィーノの死去に伴い作業をスカモッティが引き継ぎ、1588年に完成したということです。由緒あるんですね。ルネッサンス建築だそうです。
イタリアはルネッサンス発祥の地ですから、時代的にこの建物が出来た頃は建築にもルネッサンス様式というのがあったのでしょうか?
「優美」でバランス取れている様式だそうです。
この国立マルチャーノ図書館の蔵書には100万冊の書物があり、貴重な古典ギリシャ語やラテン語による写本が数多く保管されているということで、日本で言えばやはり国会図書館なみですね。
また続く考古学博物館にはミイラやエジプトの出土品、彫刻などがありました。
エジプト出土の中でもロゼッタ石が文明に大きく寄与したことは教科書で学んでいましたが、こうして図書館やら考古学の展示をみると、文字がいかに大きく人類に貢献したかを改めて思いました。
いま、ネットが私たちの生活に入り込んでいますが、やはり紙媒体も大切だとしみじみと思ったりしたものです。
また、私はとくにガレー船が興味深かったです。
アントニオ・カノーヴァをコッレール博物館で
コッレール博物館にはアントニオ・カノーヴァの作品が展示されている部屋があります。
私は寡聞にしてアントニオ・カノーヴァのことはあまり知らないのですが、Wikipediaによれば有名な彫刻家なのですね。
エルミタージュにも作品があったとか、書いてありますが、あんまり記憶がありません。残念なことをしました。
なにしろエルミタージュは大きくて広くて作品が数多くて、、、、とひたすら疲れたのです。ロマノフ王朝の権威をひたすら見せつけられたという感じでした。。。
まぁ、それはそれとして、コッレールにあるアントニオ・カノーヴァの作品を掲載しておきます。
今更ながら芸術ってすごいな、、、という陳腐な感想しか持てない私ですが、
こうして本物を見ることで、今まで知らなかったことを知ることが出来て嬉しいです!!!
コッレール博物館その1
コッレール博物館に行ってきました。
ドゥカレ宮殿、国立マルチャーノ図書館、国立考古学博物館に入ることが出来、30日間有効なチケットです。25ユーロでシニアは13ユーロです。(2019年現在)。
博物館は図書館と考古学博物館と中で繋がっているので、気がついたら図書館、あらあら博物館という感じです。コッレール博物館はヴェネツィア市立博物館の一つなので、市立と国立の運営組織が違うにも拘らず、柔軟性をもって運営されているそうです。羨ましいですね。
宮殿の方は人がいっぱい並ぶので、比較的人が少ないコッレール博物館から見た方が時間的にいいのではと思いました。
サン・マルコ広場内にあるので、行き方はすぐにわかります。
広場の西側でナポレン翼と旧新行政官の二階と三階です。
ここはテオドール・コッレールという貴族がが収集した作品を展示しているゴシック様式の博物館。前身は、ベネチア共和国の行政長官の執務室だったそうです。見所としては15世紀から19世紀の絵画、カルパッチョによる『ベネチアの二人の貴婦人』、メッシーナによる『ピエタ』、ヤコポ・ベッリーニによる『キリストの磔刑』、ジョヴァンニ・ベッリーニによる『キリストの磔刑』、トゥーラによる『ピエタ』などだそうです。
また、ガレー船の模型、羅針盤、ベネチアの歴代古地図など、航海に関係する作品も多
く、水の都というか航海術が優れていた歴史をみることができます。
さて、いよいよ博物館へ。
ここにはハプスブルク家のあの有名なエリザベート、通称シシーも訪れたことがあるそうです。
実は私はシシーが大好きなのです!!!
あの人生を思うとちょっとウルウルします。
確かにシシーが泊まったであろうと想像するに難くない部屋がいくつか続きます。
順不同ですが、天井やら壁やら絨毯やら部屋の装飾などの写真を掲載しておきます。
そ
次はアントニオ・かノーヴァの作品が展示される部屋や図書館、考古学博物館などの記事を書きます。