柳家小三治独演会(12月22日)
12月22日。
冬至です。この日は柚子湯に入ったり「ん」のつくものをたくさん食べたりと例年は冬至の行事を楽しむのですが、今年は柳家小三治独演会に行ってきました。
板橋区立文化会館ということで私の住んでいるところからはかなり遠い。
電車を乗り継ぎ、のりつぎ、それでも小三治のお元気なうちに少しでも沢山、聴いておきたいと、夫と二人で夕方から出かけました。
6時開場、6時半開演。
私たちはギリギリに着いて、座席に座った時はもう開場は満員でした。
そりゃそうですよね。
小三治さんだから。
そして出囃子がなって、まず3番弟子の柳家はん治さんが前座。
出てきてまず自己紹介。有名高校を出ていて先輩に有名人がいっぱいいるんだけど、とまずボヤキ。悩んで「新宿の母」に手相を見てもらったら「大器晩成」でも「早死にかも」と開場を笑かします。そして新幹線で「そのすじ」の人と一緒になったときのこわ〜〜〜い体験を面白おかしく披露。
そして、落語へと入ります。
妻が旅行に行くというので、解放されると喜びいっぱいの夫。だが、妻に直接言うとどんな反撃がかえるか分からないので、グチュグチュ文句言いながら妻を見送る夫。
そんな夫の本音を息子が聞くと言う噺ですが、その妻の描写が面白い。
すごい。
どこにでもいそう。
と、いうか、隣で夫はお腹を抱えて笑っている。
みればうっすら涙なんかのすじがあったりして、笑っています。
「そっくり、そっくり」と言いながら。
まぁ、憎たらしい!!!
どこにでもいる関西の元気なおばちゃん。
その実態があまりに現実味帯びていて、面白かったです🎵
はん治さん、とてもお上手。
ただ、声がちょっとダミ声のようで、聞き取りにくいところもありました。
そうして、
いよいよ小三治さん。
小三治さんといえば「マクラの小三治」と」言われるくらいマクラが長いので有名ですが、この日も調子がよかったのか、一時間ちかくもマクラを噺ました。
なぁんてことのない噺だとご自分でも言っているのですが、
歯医者の話や財布のことなどえエンエン、延々としゃべります。
そして、いよいよ落語。
演目は「錦の袈裟」。
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/03/post_1.html
錦の袈裟(にしきのけさ) 落語: 落語あらすじ事典 千字寄席
千字寄席に詳しくあらすじが書いてあります。
ここにもあるように与太郎がもてるという珍しい噺。
関西と関東ではかなり斬りどころが違うようですが。
小三治さんは淡々と噺ていました。
中入り後は有名な「初天神」。
これは小三治さんのおはこ。
金坊がかわいい。
また凧揚げのシーンが「さすが」と思わせるものがありました。
と、いうことで、
今年の落語笑い納めは小三治さんでした!!!
帰途、まちは忘年会で人がいっぱい。
私たちも本当は飲みたいのですが、家が遠いからグッと我慢!!!
楽しいひとときでした🎵