monomiyu3の日記

旅に出て名所めぐりをして、その土地のお酒や食べ物を頂き、温泉につかり、と「物見遊山」の日記です! 備忘録として書きますので随分昔の思い出旅行もあります。

立川談春30周年記念落語会

昨日6月28日、北千住の東京シアター10101でで行われた立川談春30周年記念落語会「もとのその一」スピンオフに夫と行って来ました。
サブタイトルは「祝って欲しい俺だって」。
なんだか談春さんの悲痛な叫びのようなサブタイトルですね。

開演は5時と言う事で、会場に4時半ごろに着いたのですが、
初めての場所で、外をウロウロしたり、また受付がエレベータには10階と書いてあったりと少々分かりにくかったです。
さて、
私は今まで談春さんの落語は聴いたことがないので興味津々。
「この落語家をきけ」の著者広瀬和生さんも観客の「感動させてくれ!」要求に最も応える落語家は立川談春と紹介していますが本格派です。

さて、昨日の演目は以下の通り。
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まずは談春さんが登場してご挨拶。
「よくぞ30年頑張った!でも立川からは誰もお祝いに来ない」と観客を笑わせます。
「30年は今、志らくもやっていて、ライバル。でも向こうの方が上」とまたまた笑わせます。
「今日は彦いち、文左衛門、白鳥が駆けつけてくれた」と言う事で3人のことを紹介。
また、早朝に行われたナデシコの事も紹介。
楽屋でみんなに聞いたが誰ひとり知らないサッカー。
落語家は狭い世界に住んでいる、、、と自嘲。

そんなこんなの挨拶の後、
まずは二つ目の春風亭正太郎の「引っ越しの夢」が始まります。
まずマクラとして関西の話、お母さんの実家が関西。しかも甲子園の側に住んでいるそうです。
関西の人は普通の人でも落語家よりも「おもろい」と言う話。
例えば、
高校野球が好きで甲子園へ行こうと歩いてみたが、道に迷って、
そこを歩いている人に聞いた。

「甲子園、どうしたら行けます?」

「そりゃ、日々練習や」

ボケ突っ込みをうまく言いながらさて本題の噺へと続きます。

この引っ越しの夢は関西・上方では口入れ屋と言うタイトルで噺されるようです。
美人の女中がやってきて奉公人のみんながドキドキ、ワクワクしながら、夜中に夜ばいすると言う噺。

私はこの噺じたいは初めて聴くので大いに笑いました。
美人の女中さんは噺には登場しないのですが、番頭さんを初めとして奉公人の妄想が可笑しく、
さらに夜ばいしようとして、その罰があたり棚を夜中じゅう担ぐシーンは落語ならではのバカバカしさが出ていて、
笑いました。
正太郎さん。熱演でした!!!

次の登場は林家彦いちさん。
彦いちさんはアウトドア派で有名でヒマラヤ登山の話をマクラで語ります。
同業の噺家に「ヒマラヤに行く」と言ったら、
わさびさんは「え、これからですか」
歌のすけさんは「そう言うクモいるよね」
円丈さんは「おれ、いかない」
志ん橋さんは「アルプス?」
と、それぞれが反応がどうも外れていて頓珍漢。その雰囲気を面白可笑しく話します。

さて噺は「熱血、怪談部」。
怪談と言うことでホラー噺かと思えばお笑い噺。
このサイトが面白くまとめているので参考にしながら紹介します。

この噺は彦いちさんが自作の中でも十八番とする一席で、寄席でもよく披露しているそうです。

〜〜〜〜〜〜〜
流石という名の熱血先生が怪談部の顧問になり、いきなり
「起立っ!礼っ!」

「先生~そんなのいらないし~!」と冷めた反応をする生徒達。

「バカヤロー!怪談話サークルだろ!礼(霊)に始まり、礼(霊)に終わる!」

「流石(さすが)!」

「先生の名前でからかうなっ!!」

と、笑わせます。

ところどころにギャグと言うか駄洒落が満載。

「下向いてる君っ!」

「あっしっすか?」

「あっし!?高校生だろ!普通、僕とか私とか…まあいいだろう。

君の怖いモノは?」

「あっしの怖いのは……まんじゅうが怖い」

「サークル間違えてるなぁ~あっちのセンスを持っているところに行け」
と、想像通りの展開に思わず笑います。

のっぺらぼうには「顔の表情が分からない」と叱り、
「運動場10周っ!!」

自殺した地縛霊には「降りてこい、同じ目線で話せ」と然り、

傘おばけには「傘の持ち方が反対」と叱り、、、
などなど兎に角オバケなんか全然怖くない流石先生。
そして、
最後は、、、、
ここは書きませんね、ネタばれになるとイケナイから。

と、言う事で、こんなオバケ達だったら怖くないし、楽しい。
落語の「化け物使い」をちょっと思い出しました!!!