岳温泉
5月5日。子どもの日。
歌にもあるようにいろんな所で鯉のぼりが泳いでいて、なんだか嬉しくなります。我が子の幼い時を思い出し、チョットだけ感慨に浸りました。子どもを思う親の気持ちって変らないんでしょうね。風になびく赤や青の鯉のぼりを見ながら私たち家族は岳温泉に向いました。
Wikipediaによれば、
岳温泉(だけおんせん)は福島県二本松市(旧国陸奥国、明治以降は岩代国)にある活火山安達太良山の中腹にある温泉ということです。
私たちはまず近くにある蛇の鼻を訪れました。今は藤の花が真っ盛りで、園内は藤祭りを開催していました。
この蛇の鼻、実は私は今回初めて知ったのですが、福島に住んでいる夫の両親は何回か来た事があると言うので、教えてくれたのです。
さて、珍しい名前の由来はWikipediaによれば以下の通り。
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平 安後期に起こった大乱、前九年の役で源義家がこの地で交戦し、その際四方の敵に放った矢が 花の様に見えた事から、「矢ノ花」と呼ばれる様になった。その後、玉井村(現大玉村)と本宮町(現本宮市)に分割された際、 玉井には「矢ノ花」と言う地名が残ったが、本宮ではその地名と区別する上で、大名倉山に伝わる 大蛇伝説の「蛇」からとって、初めは「蛇ノ花」と呼ばれていたが、後世になって山が切れて盆地に落ち込む場所を 「鼻」と呼ぶ事から、今日の「蛇ノ鼻」になったと言う。
(http://www.janohana.com/ 公式サイトより引用)
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なるほど。時代は平安後期に遡るのですね。こうした縁起ってその場所に行かないと知らない事ばかり。
だからこそ旅って面白い!!!と思うのです。
さて園内は藤の花、さつきの花、ボタンそしてシバザクラなどなどが美しく咲いていました。
また園内には「蛇の鼻御殿」という建物があります。
これは公式サイトによれば以下の通り。
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福島県本宮の豪農伊藤彌の別荘として、明治末期に十年の歳月をかけて造られた邸宅です。建築に用いられた材質は現在では入手困難と言われており、 巧妙精密な彫刻をはじめ、著名人の書や名画伯の障屏画などが全六室にわたり残されています。
蛇の鼻御殿は平成8年12月、文化財保護法に基づき国の登録有形文化財に登録されました。登録有形文化財は築後50年以上を経過し、造形の模範となり再現が困難な建物が対象とされています。
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私たちは知らなかったのですが、豪農の伊藤家の歴史や有名な明治の立役者、政治家の書や絵画を見て、驚きました。
二本松は維新のときは少年白虎隊などの話が今に残っているように幕府軍として勇ましく戦った歴史をもつ所です。そんな二本松の伊藤家にそれこそ伊藤博文や木戸孝允などの書があることに深いものを感じました。
さてさて。
私たちはいよいよ岳温泉に向いました。この温泉は坂野上田村麻呂が発見したと言う謂れのある古い温泉です。泉質は単純酸性水と言う事です。
日帰り入浴できるホテルは連休にも拘らず、そんなに人がいなくて、静かでした。ゆっくりと温泉を楽しむ事ができました。このお風呂も酸性なのでほんのりと硫黄の臭いがしますが、それほどキツくはありません。湯船には湯の花が浮いていますが、これもまた細かい湯の花です。ゆっくり、じっくりと浸かりました。身体の芯から温まるとても良い温泉でした!!!
服を着てから、身体についた硫黄がほんのりと香るのです。これがまたいい。あああ、、温泉は良いなぁ、と思う瞬間です。