エルミタージュ美術館その3
エルミタージュ美術館冬宮の西側エリアは皇帝一家の居住空間、つまりプライベート空間です。
ここには食堂や寝室、書斎などがあります。
ここもやっぱり金ピカです。
個人的な感想としては「こんなに金ピカに囲まれていたら疲れないか」なぁんてものですが、庶民にはわからない皇帝一家の美学美的センスがあるんでしょうねぇ。
さて、
1番目に行くのはその名も黄金の客間です。
グリフォンが足になってテーブルを支えています。
テーブルの上のピラミッド型の箱にはいろんな展示品がありました。
たとえばボタンみたいなものやら、カメオやら。
壁にもふんだんに金箔が使われています。
天井にも精密な彫刻と豪華なシャンデリア。
調度品もやっぱり金ピカです。背景の扉はクラクラするくらいキラキラの金ピカです。
青色の厚いカーテンにこの金ピカのタンスがとてもよく似合うと変に感心。
ドラゴンの爪先に赤いルビーのような宝石のついたドアの把手が印象的でした。
次は白の間。ニコライ一世が息子の婚姻にさいして贈ったという部屋です。
婚姻するから部屋を贈るのかぁ〜〜〜
フゥ〜〜〜とため息。
皇帝一家のなさることは庶民にはわからない。
さらに進むとラズベリーの間。
カーテンの色がラズベリー色からきています。
書斎だそうです。
さらに続いて多くの観光客が足を止めているのは、
ブドゥアール。
皇后の私室だそうです。
個人的な感想としては、こんなに金色や赤色に囲まれていたらあんまり休まらないようにおもうのですが、そこはそれ、当時の人々との感性の違いなのでしょうねぇ。
さて、
寝室なども見所はいっぱいあったのですが、時間がなくなり残念ながら大急ぎで部屋を駆け抜けて、孔雀石の間でちょっとゆっくりしました。
。
ウラル地方で採掘される孔雀石をふんだんに使った部屋です。
こうしてみると、青や緑は金色にあいますね。
豪華でした。
その隣にあるのは小食堂、別名を白い食堂といいます。
白い食堂の入り口には熊の時計があって、十月革命の時にとまったままの時計です。
私と夫はその後、3階にいって、いろんな展示をみたのですが、
貨幣の展示がちょっと面白かったです。
日本の貨幣では現在使われている10円や100円があり、嬉しかったです。
さてさて、
こうして大急ぎでザァ〜〜〜〜とみてきたエルミタージュ。
あまりに大きくて広くて、いっぱい、いっぱい取りこぼしました。
後からガイドブックをみて「あ、、、、そうだったのか。そこは見なかった。残念」というところばかり。
もっとジックリと、ユックリと丁寧にみていきたかったです。。
ただ、2回を通して感じたことは、ロマノフ王朝の栄枯盛衰を金ピカの装飾の中に見ることが出来、そこになんともいえぬ悲哀を感じました。
宮殿から見る景色は静かで穏やかでしたが、ここで繰り広げられた数々のドラマは、
今はもう歴史の彼方に消えたのか、と遠い昔の異国の人たちに思いを寄せました。