エルミタージュ美術館その2
出来栄えエルミタージュ美術館は冬宮、小エルミタージュ、、それに新旧のエルミタージュと4棟からなっています。
まず最初は冬宮からの観光が一般的です。
ここではロマノフ王朝の豪華絢爛、宮殿装飾がこれでも、これでもかと私たちを待っていてくれます。
1番目は大使の階段です。
多くの要人を迎えた階段。花崗岩の彫刻が美しいです。天井の絵も素晴らしいです。
階段を上り、大広間。
さらに進むと次はピョートル大帝の間です。
ガイドブックによると設計はモンフェラン。
正面の絵は「ピョートルとミネルヴァ」。
赤い玉座に金色の飾り。赤い壁の白い大理石の柱。
権力を感じます。
その隣は紋章の間です。
シャンデリアにロシアの各県の紋章がデザインされているからこの名前があるそうです。
祖国戦争の画廊という名前がついた廊下を通り、聖ゲオルギーの間にいきます。
ここで大使や要人に謁見したそうです。
とにかく天井の装飾や壁の模様が素晴らしいです。
双頭の鷲はロマノフ王朝の紋章です。
緑や青の大理石のツボが飾られています。
この深い緑色。素敵でした。
多くの観光客でごった返している美術館のなかにあって、ヒッソリとそして威厳をもって凛としているように感じました。
空中庭園が見える廊下には素敵なステンドガラスやガラスのモニュメントみたいなものなどが展示されていました。
空中庭園の中には入ることはできません。
次に入った所はバヴィリオンの間。
ここにはエカリーナ2世の愛人が暮らしていたそうです。
「孔雀の時計」というカラクリ時計が素晴らしかったです。
いまは動かないのですが、横にビデオがあって、動いている様子を映し出していました。
実に巧妙に正確にそして繊細にできている素晴らしい時計です。
朝、昼、晩をそれぞれ鶏、孔雀、梟があらわしているそうです。
カラクリの時計の部屋には日時計を形どっているのか床に時計のモザイクタイルがありました。
廊下には大理石でできた
像がありました。ピョートル大帝でしょうか?
大理石にも関わらず、実に細かく出来ていて洋服のヒダまでしっかりと彫ってあって、
その柔らかな素材が手に取るように感じられました。
実は私はこの像が一番好きでした。
後の絢爛豪華な装飾にはちょっと疲れたのです、、、
大体の宮殿装飾を見た後はコレクションの
絵画です。
有名な物がいっぱい。
まずはダヴィンチのコレクション。
リッタの聖母です。
数少ないダヴィンチの絵です。
個人的に残念だったのは、この絵はあまりに大切なものなので、展示というより保存の観点からか、ガラス張りでキッチリとされていたので、絵画そのものが持つ力、というかエネルギーというか、あるいは優しさというか、そんな本物が醸し出す特有のものが感じられず、ただカメラにパチリと収めました。
残念でした、、、
次にラファエロの回廊。
壁の一つ一つの絵が素晴らしい。
結構、日本的です。またフレスコ画が豪勢に描かれています。
迫力がありました。
絵画はイタリア美術、スペイン美術、フランドル美術、オランダ美術などがあつめられていました。
あまりに沢山あるのと、観光客がいっぱいなので、カメラの手もブレたりして、あまりいい出来栄えではないのですが、ここに貼っておきます。
また廊下の壁のいたるところに、
人物画があります。
当時の権力を垣間見た思いです。
ちょっと疲れて椅子に座ると、窓からサンクトペテルブルクの街並みが見えます。
当時の人々もここから景色を楽しんでいたのでしょうか。
私たちは、この後、さらに皇帝一家のプライベートルームへと足を運びました。
これについては、次にまた書きます。